鍼灸とは、とてもシンプルでプリミティブなものだと思います。
身体の痛いところや辛いところを、押したり温めたりすると楽になるという経験値の積み重ねが、鍼灸という世界を生み出しました。
そのときの体調や心の状態を診ながらツボを決め、鍼を打ち、灸をすえる。
東洋医学の”未病”と”養生”という二つの言葉が、人へのいたわりや優しさをよく表していると思う。
私は25歳を過ぎたあたりから、吹き出物がでる、身体は重くだるい、肩こり腰痛もある、おまけに憂鬱、けれど病気というわけではない、そんな症状に悩まされていた。ちなみに、鍼灸師になった今でも、心と身体のメンテナンスのために、かかりつけの鍼灸院に通っている。
自分よりうんと若い男前の先生に、肩こり、二日酔い、食べすぎ、生理痛、イライラ、そのときの状態を恥ずかしげもなくぶちまける。
なんせ、かれこれ10年も身体を診てもらっているから、恥ずかしいなどという感情を持ちようがないのだ。
「マスダさん、無茶しちゃダメですよ~」
なんて優しく言われ、本日のツボに鍼を打ってもらう。
「うぉ~~っ!!!打たれた鍼の響きがたまらん」。
施術後はいつも力が抜けてポワ~んとする。
そんな日は、早めに寝ると翌日スッキリ!そして、また無茶三昧の日々が始まり、1週間後に鍼灸院に駆け込むのだ。
なんてステキなスパイラル、終わりなき鍼の世界。
店主 | 枡田 佳子(マスダ ヨシコ) |
出身 | 京都府京都市 |
資格 | はり師 認定番号134351 きゅう師 認定番号134178 |
学歴 | 筑波大学人間学類卒業 筑波大学教育研究科修士課程終了 東京衛生学園東洋医療科卒業 |
経歴 | 田辺整形外科で鍼灸師として勤務ののち独立 |